日本臨床腫瘍薬学会 学術大会 2016

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日本臨床腫瘍薬学会 学術大会 2016

会期:2016年3月12日(土)・13日(日) 会場:鹿児島市民文化ホール,南日本新聞会館みなみホール,鹿児島サンロイヤルホテル

日本臨床腫瘍薬学会 学術大会 2016に参加させていただきました。主に抗癌剤治療に携わる病院・薬局の薬剤師が多く参加している学会です。

今回のテーマは「薬剤師が繋ぐがん薬物治療の向上と実践~チーム医療から地域医療連携へ~」。シンポジウムにも一般演題にも薬薬連携(院内薬局と調剤薬局間の連携)の内容が多くあり、私のように調剤薬局で働く薬剤師にも勉強になりました。

教育セミナーはbasicセミナー、advancedセミナーがあり、私が受講したbasicセミナーは癌種別に専門の医師・薬剤師から疫学、臨床判断、治療(手術、放射線治療、薬物治療)についての講義になっており、時間もなく密度の濃い内容でついていくのも必至でしたが、いままでわかるようでわかっていなかったあいまいな理解を整理することが出来ました。

副作用対策についてのシンポジウムも大変内容の濃いものでした。医学の進歩につれ、年々副作用の少ない新しい薬が開発されてはいますが、免疫力の低下、悪心・嘔吐などの副作用に苦しむ患者様はまだ多くいらっしゃいます。また近年多く使用されている分子標的薬では皮膚障害・爪囲炎などの副作用の発現頻度も高くなっています。命に係わる副作用ではないとはいえ、これらの副作用は患者様の生活の質や治療意欲を落とすことになります。薬剤師が副作用対策に介入し、より多くの患者様が治療を継続することで、治癒率や延命率を上げることができます。内容も刺激になりましたが、講師の先生方も若い方が多く、自分とさほどかわらない薬剤師が癌治療の最前線で活躍していることに大いに刺激を受けました。

調剤薬局からの発表も多く、今回の医療報酬改定の前からかかりつけ薬剤師制度を取り入れている薬局や、在宅治療の現場で薬物治療だけでなく栄養管理にも取り組んでいる薬局など、まだまだ調剤薬局にもできることはたくさんあるんだ、と意欲と使命感が湧いてきました。

医学の進歩によりますます副作用の少ない薬や経口剤が登場してくること、また年々増加する医療費を削減するため、今後も癌治療は入院から外来へと移行し続けるかと思われます。調剤薬局にとっても抗癌剤治療は他人事ではなく、これから向き合っていかなくてはならない分野だと思っています。