DIARYアクロス薬局日記

ハイドロキノンとシミの関係…そしてカメラマン

皆様こんにちは、車町薬局薬剤師の石田です。

今日は、最近シミ治療で話題になっている、
「ハイドロキノン」という成分のお話をさせていただけたらと思います。

「ハイドロキノン」という名前、美容に興味がある方は聞いたことがあるかもしれません。
美容雑誌などには何度も取り上げられている成分です(‘ω’)

現像イラスト
ハイドロキノンは自然界にもある成分で、
元々は写真の現像に使われていました。
写真を現像する人の手が白いという事で、シミに効くことがわかり、
現在アメリカでは美白成分として一般的です。

ですが、かぶれることも多い為、日本では化粧品への使用は規制されていました。
日本で化粧品に使えるようになったのはつい最近です。

さて、ハイドロキノンの働きです。
ハイドロキノンは、以下の働きがあります。

ハイドロキノン
①シミの還元作用(薄くする作用)
②シミ(メラニン)を作る途中の工程をSTOP
③メラニンを作る細胞(メラノサイト)を小さくする

つまりは、シミを薄くして、更にできにくくしてくれるんです!!( *´艸`)
※画像は「美的」という美容雑誌から。

市販では基本的に2%までのものが多いようです。
医療機関によっては医師の責任のもと、市販で売られているものよりも高濃度のものを扱っておられるところもあります。

ハイドロキノン
ちなみにこちらは当薬局にあるハイドロキノン。4%と8%があります。
※こちらは「医師の指示のもと」の使用に限りますので、診察なしに直にお渡しすることはできません。

ハイドロキノンの注意事項です。

ハイドロキノンは、規制を受けていただけあって、かぶれやすいです。
(もちろん濃度が高いほどかぶれやすくなります。)

使い始めのかぶれは、慣れてくることが多いですが、数日たっても赤み、かゆみなどがひかない場合、
使用をお休みして医療機関に相談した方がいいと思います。

気になる方は、目立たないところにつけてみる、
もしくはがっつり使わずに使用する範囲を小さくして始めるなどしてみるといいですね。

ちなみに、クリームが茶色くなることがあるのですが、これはハイドロキノンが光や熱に弱い為。
劣化(酸化)している可能性もありますので、色が変わったものは使用しない方がいいです。(茶色くなったものはかぶれやすくなっています)

と今まで褒め称えた、シミに効果のあるハイドロキノンですが、ハイドロキノンは全てのシミに効果があるわけではありませんΣ( ゚Д゚)
ハイドロキノンが効くシミと、効かないシミがあります。(比較的浅い部分のシミに効果があると言われています)

医師に相談イラスト

気になる方はまずは受診、医師に相談されるといいと思います。
シミの薬はハイドロキノンだけではありませんし、医療機関によってはレーザー治療なども行っておられるところもあります。

ただし、シミの治療は原則、自由診療(保険がきかない診療)になります。
保険外のシミ治療を行っていない医療機関もありますので、インターネットで確認してからの受診をオススメします。
(シミの治療をされている医院などはホームページに掲載しておられるところが多いです。)

勿論、しみをとるだけでなく、シミを作らないようにすることもお肌には大切。
日焼け止め、日傘などの日焼け対策や、ビタミンをしっかりとってシミ対策を。

日焼け防止

シミができる過程の絵を見ていただけるとわかりますが、
ビタミンCにも皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)を助けたり、シミを薄くする還元作用があるんですよ!!

前回のブログでも少し触れましたが、保湿も日焼けと関係あります。
この時期は、日差しも強くなく、シミ対策を行いやすい季節です。
周りをうまく活用してきれいになってくださいね!それではッ

今回も、イラストは「いらすとや」さまのサイトからお借りしております。