DIARYアクロス薬局日記
こどもとお薬2024
さくら薬局(山口)薬剤師のKです。
8月下旬、山口市こども家庭センター主催の育児講座「こどもとお薬」で
小児の薬の使い方・飲ませ方等についてお話してきました。
まずは、薬の投与経路・服用や保管における一般的な注意事項の話をしてから
小児の薬に関する内容へ。
講座の中盤では「やってみよう!」のコーナーを設け、参加者のみなさま一人一人に道具と乳糖を配布し
粉薬を「ペースト状に練る方法」「シロップ状に溶く方法」を実際に体験していただきました。
ポイントは「水は少量ずつ、粉の状態を見ながら加える」こと。
お子さまが飲みやすい硬さの見極め、お薬によって粒の性質・溶けやすさが異なるため
慣れが必要にはなりますが、今後の参考になっていればいいなと思います。
後半は、日々の薬局業務で経験してきたこと・患者さまから学んだことを活かしながら
「苦手」という声を伺う頻度の高い薬(クラリスロマイシン・ワイドシリン・デキサメタゾン)の攻略法や
解熱剤についてのお話、事前に参加者から寄せられた質問への回答をしていきました。
はじめての外部講座。お話を受けた時は「講義時間65分」と聞いて結構あるな…と思っていたのですが
実際やってみると意外にギリギリ。最後の方は駆け足になってしまいました。
普段一対一での服薬指導とは異なる状況での伝わりやすい表現や話し方の難しさも実感しました。
入社後小児科調剤に携わって早9年が経ち、多くのお子さま・親御さんと接してきた中で
「苦手だった薬が飲めるようになった」「錠剤・カプセルが飲めるようになった」等
薬を通してもこどもの成長を感じる場面が多々ありました。
薬剤師は、服薬サポートを通してそのお手伝いができればと思っているので
些細なことでもお気軽に相談いただけると嬉しいです。