DIARYアクロス薬局日記

医療用麻薬の廃棄

くまげ薬局、中山です。

先日、当薬局で使用期限切れの麻薬の廃棄を行いました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、医療用麻薬は麻薬及び向精神薬取締法により規制されています。
麻薬の管理は、麻薬の受払いを記録する帳簿を備え、記録する必要があり、鍵のかかる堅固な保管庫を使用することとなっています。

麻薬処理

麻薬を廃棄する場合は、都道府県知事に麻薬廃棄届を提出し、
麻薬取締員等の立会いのもとで、麻薬の回収が困難かつ適切な方法で処理することとなっています。
今回、錠剤、テープ剤、坐剤の3種類の麻薬を環境保健所の方立会いのもと、それぞれの方法で廃棄しました。

①錠剤
麻薬破棄

②テープ剤
麻薬破棄
※粘着面を貼り合わせて細断〈写真はイメージです〉

ここでちょこっと豆知識。
坐剤をお湯で溶解する際、中性洗剤を入れるとは早く溶解すると保健所の方に教えていただきました。
(確かに、油脂性基剤の坐剤は、界面活性剤である中性洗剤を入れるとお湯に溶けやすいですよね)

③坐剤
麻薬破棄
溶解後、放流(トイレに流す)〈写真はイメージです〉

普通薬は燃えるゴミとして廃棄できるのですが、麻薬はこのように廃棄しております。
もしご自宅に処方された麻薬が残っていてお困り場合は、薬局に持参してください。(薬局で処理致します)