DIARYアクロス薬局日記

変わるもの変わらないもの

周東薬局の薬剤師Tです

昨年の12月ですが、北野天満宮献茶祭に行ってきました。
天正15年に豊臣秀吉公によって催された大茶会「北野大茶湯」にちなんだ神事で
献茶式と茶席が催されます。
茶席は境内や上七軒に何席も設けられ、上七軒では芸舞妓さんの点てたお茶をいただけるんですよ。
定員になり次第締め切りとなる人気のお茶会です。

仕事柄もあり、お稽古もお茶会も自粛していた私
コロナ禍前以来の久しぶりの「お茶」でした。
茶道の作法もコロナ禍の影響を受けているようです。
例えば、「濃茶」といってお茶の量が薄茶よりも多く、とろっと濃厚なお茶があります。
本来濃茶は一碗のお茶を何人かで回し飲みをするのですが、一人一碗に。
いっときのことかもしれませんが、
伝統がこんなことで変わっていくんだなぁと少々衝撃を受けました。
明治末期の天然痘やコレラが流行った時期にもこんなお点前があったそうです。
長いお茶の歴史の中では、様々なことが起きてきたんだろうな。と
かつて秀吉が催したこの大茶会を想像しながら
でも、コロナ禍前と変わらぬ「お茶」の雰囲気を楽しんだのでした。
規制も緩んできました。
今年は、感染対策しながらも
いろいろ楽しめるといいなと思います。

 

ちなみに、
今回たくさんの茶席で、全部は回れなかったのですが
この日飲んだお抹茶は6服(もちろんお菓子も、もれなく同じ数)
カフェインが気になるところですが(糖分の方がもっと気になりますが笑)
お抹茶には、同時に含まれるテアニンがカフェインの興奮作用を抑制してくれる効果があるので
刺激が強すぎるということはないそうです。