DIARYアクロス薬局日記
二義少年の碑
わかば薬局 薬剤師のTです。
わかば薬局は、山口市の中心街から東に車で15分ほど走った田園地帯の中にあります。
ここ大内長野はかつては長野村と呼ばれ、毛利家の重臣益田家が治めておりました。
以下、郷土史家の患者様から伺った話です。
三百年前に、領民は領主益田就高の重い年貢や賦役に苦しめられ
堪えかねた二人の若者が、領民の連判状を持って、当時ご法度とされていた萩藩府へ直訴します。
二人は極刑に処せられますが、訴状が事実であることを知った萩藩府は
領地を召し上げたうえ領主就高を謹慎処分とします。
直轄領となったことにより、領民は就高の圧政から解放されました。
薬局から数百メートル東にある長野八幡宮の一の鳥居の前に「二義少年の碑」が建っています。
田園が広がるこの地に、正義の為に立ち上がった二人は静かに眠っています。